先生質問!!! 嘉陽VSワンディー、納得いきません!!! | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

2006 10 9 …に行われたWBC世界ライトフライ級暫定タイトルマッチ、「ワンディーVS嘉陽」の放送を見た少年・higege91(謎の34歳)は激しく胸を痛めていた…


場所は放課後の自転車置き場…


瞼を閉じれば浮かんでくる、あのR7…の強烈なダウンシーン…


うっ…


自分の頬がズキンと痛む…ほどの左カウンター(アッパーだったようですね)…が嘉陽の右頬から顎先に命中した瞬間の、あの背筋が凍るほどの衝撃が蘇ってくる…



嘉陽、タイトル奪取ならず…


higege91の心の声… やっぱり問題だよなぁ… 納得いかない、先生に聞かなくちゃ帰れないよ…


と、そこへ担任の女教師がやってくる… そして、なにやら「ギャルの裸」を妄想しているような…、なにやら鬼気迫る形相のhigege91の姿を見つけ、さらにそのhigege91が自分の自転車の傍らでそんな状態にあることを認めると、今年の正月に思いもよらずに引き当ててしまった「おみくじ」の『大凶』…の二文字が頭を掠めた…


先生の心の声… あの顔、ただ事ではないわ、でも、今日は早く帰りたいのよねぇ… だって、まだこの間のリナレスのKOシーン見れてないんだもの… 今夜こそは…って思ってるのに… そして、あのキュートなベネズエラのゴールデンボーイに『ファンレター』をベネズエラ語で書こうと思っているのに… 時間が必要なのよね、なんたってベネズエラ語…なんだからぁ…


先生、意を決すると、どうか「私の美しさに我慢ができなくなって告白なんてされませんように…」…と、念仏のように心で唱えると、ムラムラした情欲と妄想に顔を歪めたようなhigege91に声を掛けた…


先生「…どうしたの、 帰らないの?」


まるで目玉が零れ落ちそううな驚愕の表情で振り返ったhigege91…に、思わずたじろいだ先生の脳裏には、やはり「大凶」の二文字が浮かぶ… リナレス、たすけて…


higege91「先生、夕べのワンディーVS嘉陽…当然見ましたよね?」


ワンディーの左ボディー


先生「…もちろん、惜しかった…とは言えないわね、ワンディーはでも本当にパンチを当てるのが巧かったわよね、そして、なんと言っても『パワーの差』…はちょっと歴然してたし、嘉陽選手としてはきっともっと緩急をつけて懐で連打をまとめて、さらに距離を巧く使いたかった…ように思うんだけど、R1以外、明確に優位に試合を進めたように見えたRは1つあったかないか…に見えたわ、残酷なようだけど、これは『完敗』…」


higege91「…せ、先生を見損なったよ、ぼかぁ…!!!」


先生「・・・ぐ(な、なに!?)」


と、肩を震わせ、むせび泣き始めるhigege91…


higege91「…あれは暫定付きだけど『世界タイトルマッチ』だったんだよ!!! 暫定王者のワンディーは1・5キロ以上リミットオーバーしてたって話じゃないですか!! ライトフライ級はリミット48.97kg以下、それに『1.5kg』足したら50.47kg…フライ級リミットが50.80kgってことは、フライ級だってギリギリ、もしかしたらスーパーフライ級のウェイトだったかも知れないってことでしょ!? …で、さらに言えば、予め体重調整の効かないライトフライは剥奪・返上するつもりで、確信犯的に計量失敗…を犯していた…かも知れない…って噂を聞いちゃうと、ぼかぁもう悔しくて悔しくて、そんなのが『世界タイトルマッチ』だなんて… 酷いよ、先生も汚い大人なんだ、ぼかぁ見損なったよ、嘉陽選手のあのR7…、目をつぶると浮かんでくるんだ、ダウンしてキャンバスに膝を突いていた嘉陽選手のあの姿が頭から離れないんだ…」


先生「…確かに、理不尽よね、納得いかないわね。タイトルさえ剥奪されればいい…ってモノじゃないわね。可能な限り『公平』な条件で戦う…そのための階級制度のはずよね、それで、試合を決定付けたのが明らかに『パワーの差』が大きな要因である以上、higege91君の涙も、その汚い…あ、ごめんなさい、そのあふれる鼻水…もわからないことないわね…」


higege91「そうだよ、間違ってるよ、例えばグローブの大きさでハンデを付けるとかよくあるみたいだけど、そういうものじゃないでしょ!? そんで、ワンディーが試合後に『もうライトフライ級はコリゴリ…』だなんて話したって聞いたら、いてもたってもいられなくなっちゃったんだ!!! …剥奪だけじゃ生ぬるいよ、ボクシング尊厳を汚されたんだよ、そんなことが許されるならば、階級制度の意味がなくなっちゃうよ、なんらかのペナルティーが課せられたとして、でも、嘉陽選手にはこの黒星は死ぬまで付いて回るんだ…、かわいそうだよ…、これじゃぁ『負け損』で、初めからライトフライをワンディーが諦めてこうなることを決めていたとするならば、ファイトマネーの『貰い得』…って話じゃないか!!!」


※皆さんから頂いた「コメント」をまぶさせて頂いております…

先生「…わかったわ、あたしもhigege91君と同じ気持ちよ、鍛え抜いて絞り抜いた身体の『1.5kg』…はあたしたちの想像を超える現実がきっとあるのだと思う。…で、さらにワンディーが初めからウェイトをライトフライに合わせようとする気がなく、フライ級リミット一杯で戦うつもりでいたなら、そして、計量失敗後にサウナに行く振りをして何もしなかった…とするならば、これはもう『ボクシングではない』…って言えるほどの悪質極まりない行為よね…」

higege91「そうだよ、こんなの認めたらもうメチャクチャだよ!!!」

…オンオンとむせび泣くhigege91の頭にそっと手を差し伸べた先生、やさしく微笑む。 

先生「…でもね、先生はこうも思ったわ」


higege91「…(ヒック… ヒック…)」

先生「・・・でも、ワンディーが勝っていた可能性が高い。残酷なようだけど、仮に『同じ条件』で戦っていたとしても、ワンディーが勝った可能性が高い…」

higege91「…な、なんてこと言うだよ、先生は鬼畜だよ、鬼だよ、悪魔だよ!!!」

バキッ!!!


げぇぇ… 

先生の左ボディーフックがhigege91のストマックを抉った…

higege91の心の声… こ、これが地獄の責め苦といわれるボディー打ち… 噂にしか聞いたことなかった先生の必殺パンチ、『地獄への片道切符パンチ』…

先生「…ワンディーの横暴・暴挙を認めたくはないわ、でもね、勝てば暫定世界王者になれるリングに嘉陽選手は自らの足で上り、そして、戦ったのよ!!!」

 嘉陽、夢砕けた

 先生「テレビ放送やチケット問題がある以上、そう簡単に試合は流せるものじゃない… でもね、あたしはこう思うのよ、嘉陽選手は『死ぬ気で暫定世界王者になるために戦った…』んだって… 結果は敗北だったけど… 体重差によるハンデを覆す気だったと思うわ… そして、彼が流した『悔し涙』だけど、ワンディーの体重超過のために敗北した…ってことの為に流された涙では決してないと思うの。 KO数こそ少ない技巧派なワンディー…だったけどパンチは明らかに嘉陽選手よりも重くて硬そうだった… 伸びる右ストレートに再三頭を跳ね上げられ、そして、視界の外から繰り出された左アッパーカット…の前にプロで始めてダウンを喫した… パワーにだけやられたわけじゃない… 巧さとキャリア…の前にも完璧にやられた… 自分の力不足を痛感したのだと思うわ…」

higege91「…で、でも」

ドシュッ、ビシッ、ドカッ…!!!!

先生のコンビネーション、左ジャブ、右ストレート、そして、再びの左ボディーフック…とまるで「閃光」のような鋭さで炸裂した…

higege91「…ぐ、ご、ごがぁ…」

先生「つまり、嘉陽選手の『悔し涙』の意味は、勝てなかった自分への悔しさであり、彼を勇気付け、支えてくれたスタッフ、関係者、そして、憧れであり、一番大好きなボクサーであり、会長でもある具志堅さんの為に流された『悔し涙』であったと思うの… きっと、体重さえ同じだったならば勝てたはずなのに…ではなくて、どうしても勝ちたかった…のに跳ね返され、キャンバスに這い蹲らされ、頬の骨さえ割れているかも知れない負け方…をした自分の未熟さに流されたのだと思うの…。『世界』と言う二文字で表現される場所と、東洋一にはなったけれど、今の自分が見ていた場所よりももっともっとその先があることを痛感して流された『悔し涙』だと思うの…」

higege91「…おごごぉ(…あまりの苦しさに先生の声が聞こえていない様子)」

先生「…だから、あたしは思うの、嘉陽選手はもっと強くなるはずだ…って、そう思うの」

先生、白目を剥いたhigege91の肩にそっと手を置く…

先生「…ワンディーの『確信犯的体重超過』が現実だったとして、それはそれで黙認していたらいけないのは事実だけれど、嘉陽選手がこの敗北の中に見つけたもの…が、『自分が探していた新しい自分』…の断片であればいい…って心底思うの… それはきっと『もっと強い自分』…であり、その『可能性』であるに違いない…って思うの。嘉陽選手…はまだ23歳… まだまだ『強く』なれるはずだし、きっとそうなるわ… だから、あたしは新しい嘉陽選手の再登場を待つわ…」

higege91「…(意識が遠のいてゆく)」 

先生「きっと彼もその方が勇気付けられると思う… この大舞台で不条理に辛酸を舐めた結果になった側面は大きいけど、彼はそれを承知で『世界王者』になるためにリングに自分の足で上がったのよ… きっと、リングに上がった事実に対する『後悔』はないわ… だから、ワンディーの暴挙(真実はいかに!?)…をファンは忘れてはいけなくて、でも、そのことと嘉陽選手の完全敗北…をずっと結びつけ続けるのもどうかと思う… 逆に嘉陽選手を苦しめるような気がする… 必ずや再び世界挑戦の舞台に帰ってきてくれるわ… あのR7のダウン後からの盛り返しはまさに『琉球魂』だった… 素晴らしかった… 最高だった… そして、最後にこう言いたいわ… みんなが嘉陽選手の『闘志』を認めてる…って そう叫びながら、街中をねり歩きたいほどだわ…ってね!!!」

higege91「…(完全に失神状態)」

先生、横たわったhigege91に「早くお家に帰りなさい…」と一言掛けると、自転車に飛び乗り、漕ぎ出してゆく…

その心はリナレスに送るための「ファンレター」の最初の一言…

ディア ホルヘ・リナレス… マイ スイート ハート…

もう秋だわ… ベネズエラの秋って、暑いのかな…?

御愛読感謝

つづく

追記 凄い写真を見つけました!!!

亀田興毅の8針の傷…

傷跡を見せる亀田興毅

8月にタイトルを競ったフアン・ランダエタとの2度目の世界戦延期の理由となった左まぶたの傷跡を見せるWBAライトフライ級王者の亀田興毅。再戦は「豪快にやりたい」と語った(10日、東京都新宿区の協栄ジム) 【時事通信】

ま、マジですか…

僕、子供のときに車のドアに指を挟んで6針縫いましたが、物凄くグロテスクな状況になりましたけど…

そういうものなんでしょうか…

さらに つづく…