「世界戦挑戦資格」… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

…亀田大毅選手がWBC世界フライ級チャンピオン・内藤選手に挑戦しそう(未確定)ですが、まぁ、その実力と実績があまりにも世界に挑むと言うには『不足』していることかから、同じアンチ亀田であっても、その挑戦決定に関して否定的な方が実は多い…


また、19日、WBAフェザー級チャンピオン、無敗のクリス・ジョンに挑むのは千里馬神戸ジム所属の武本在樹選手(同級6位)…であるが、未だ無冠であるため、また、日本タイトルマッチで敗北を喫し、さらに前々戦で日本人のノーランカーに敗れているから(とは言え、その後世界ランカーを破ってランク復帰しているから実現しているのですが…)、どうして?…の声が少しだけ聞こえて来るのだが、これは仕方がないところ…


特に、前の日本王者で、現在の東洋太平洋チャンピオン、無敗の榎洋之選手がずーと世界戦を実現できずにいて、さらにこの武本選手が過去に2度この榎選手に敗れていることから、ちょっとどうなの?…な声が聞こえてきてしまうのである…


僕個人的には単純に健闘を祈る気分なのだが、熱心なボクシングファンからすれば、納得しづらい状況でもあるようであります。


これはプロボクシングですから、このような声に対しては、「実力」で示すしかない…と思います。


チャンピオンになって、かつて敗れた榎選手を挑戦者として迎え撃ち、倒すしかそのような声に対して蓋をすることはできない… 


…で、今度9月に後楽園ホールにWBAスーパーフライ級チャンピオン、アレクサンドル・ムニョスを呼んで世界挑戦するのは前東洋太平洋スーパーフライ級チャンピオン、相沢国之選手である…


相沢選手、タイトルは奪取した…が、これが王座決定戦であり、さらにその前に日本王座決定戦に出場した際、格下…と思われた菊井徹平選手にワンサイドで滅多打ちにされて敗れていたから、これがまた人によってはその世界挑戦を素直に受け入れられない…って状況あるようです…


で、その前日本王者・菊井選手ですが、先日メキシコ敵地へ出向いて世界初挑戦を果たしたのですが、この挑戦に関しても腑に落ちない…的な声が上がったのは確かである。菊井選手、日本王座の2度目の防衛戦に失敗…現王者・河野選手に完璧な判定勝利を許し(ダウンシーンあり)、その再起戦が世界初挑戦…となったからであります。しかし、相沢選手、有永選手…と世界ランカー連続撃破してましたし、河野選手との対決も世界一桁ランカー対決…だったので、敗北は喫しても、ランキングが15位から消滅した訳ではなかったですし、個人的にはその挑戦を完全否定…はしませんが…


また、最近の世界挑戦では、ポンサクレックにそれぞれ敵地・タイで挑んだ中広選手と清水選手にも早すぎる…との声が上がりましたが、両者とも無冠であったため…が大きな理由かもしれませんね。


特に中広選手は当時日本王者だった内藤選手に1-2とは言え、敗れていたわけですから…


ボクシングファン…は本当に厳しい目線でボクサーたちを評価しますねぇ… そんな彼らが日本の実力者であることは間違いないし、その才能と実績は認めながらも、その舞台が『世界』…となると、その『説得力』にこだわってしまうのでありますね…


厳しいが、そういう目線もある… 確かに「説得力」に欠ける世界挑戦…は往々にして良くない結果がでる場合が多い…ですね。


亀田兄の世界奪取…ですが、これは僕は実は認めていないのでありますね。


先ず、王座決定戦によるOPBFフライ級タイトル奪取…はいいが、防衛せずにすかさずの返上…


で、世界前哨戦と銘打たれた試合で、2階級下の元世界王者・アランブレットを倒したわけですが、元世界王者とは言え、2階級下である…


で、なぜか世界挑戦はライトフライ級であり、これが王座決定戦となり、その対戦相手がファン・ランダエタだった訳ですが、このランダエタもまた元々ミニマム級であり、元フライ級と元ミニマム級のボクサーによる世界王座決定戦・・・でしたね。


これ、変ですよね?


元々そこにいたライトフライ級ランカーにしてみれば、え、なんだよ、割り込んでくるなよ…って気持ちじゃないでしょうか?


まぁ、お金がないと世界戦はできないですから、ここは当時の爆発的人気を考えれば、まぁ、WBAも儲かるからそれを認めちゃったのだなぁ…って思えないこともないが、よくよくその当時を思い出せば、あれ、なんでランダエタがライトフライに転向した途端に王座決定戦出場のできる最上位ランカー…にひょっこり存在できたのか…?って、考えちゃいますが、まぁ、終わったことはもういいか…


せめて初防衛をライトフライ級のナチュラルランカーと戦ってくれたら認められないこともなかったのですが…


どうですかね?


認め辛くないですか?


…で、さらに大毅選手ですが、はて、なにをもって世界ランカーとして評価すればよいのか?


あの笑顔で撃沈したふざけたインドネシアン世界ランカー・タフミルとの一戦は最悪極まりなかった…


35歳?の世界26位、サンチェスとの戦いはなかなかの激闘でしたが、タイとインドネシアの選手を強引に倒しただけ…って印象しかない。


また、先日の世界17位、ファーペッチノーイを破った一戦ですが、これが評価されての世界ランク15位入りだったわけですが、タイトルを獲ったことがある訳でもなく、更に言えば、日本人と戦ったこともなく…それで世界か!?

…とは、目の肥えたファンでなくてもはっきり言って「冗談ではない」…と言いたくなるのが事実でありますね。


かつては世界挑戦には「資格」があり、それは日本もしくは東洋太平洋王者になった者にしか与えられなかった時期もあったそうですが、今はもう消えてしまったシステムですね…


さて、僕はそのようにタイトルを獲った実績がないものには世界挑戦はして欲しくない…とは思いませんが、「世界挑戦者」になって、日本中の人々から声援を送って貰うには、その「実績」の積み重ねの果てに少しずつ「認知度」を上げて行くしかないのだ…とは思いますね。


厳しい世界なのである…


つまり、実力者に破れ、そこから這い上がっても、「どうして?」と言われてしまうほど、世界挑戦者とは厳しい視線に晒される…のであります。


亀田兄弟とは比べ物にならないほどの経験キャリアを積んだ実力者でさえ、こと世界挑戦者となると、穴が開くほど粗を探されてしまう…


世界挑戦者…とは、それだけ『厳格で崇高』な存在なのであります。


いかがでしょうか?


頑張って大目に見るにも、亀田兄弟には残念ながら見つめられるところがない…とは言えまいか?


それなのに「暴言悪態」付な訳ですかからね…


崇高でいて、厳格な存在…


さて、内藤×大毅、明日決定しますでしょうか?


流れるのでしょうか?


発表は明日であります…


御愛読感謝


つづく