オーレイドン×戎岡 WBCミニマム級戦決定…について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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戎岡がタイで世界初挑戦=WBCミニマム級 時事通信


にわかに噂になっていたこのカード、正式発表されるにいたりました…


戎岡選手、確か、前のミニマム級世界王者のアギーレに判定勝利したのですよね…


また、一度WBCフライ級王者だったポンサクレックの挑戦者に内定するもWBCが彼の実績とランキングが防衛戦の相手には足らなかった…というようなことがあったような…


いつか挑んだかつての日本王者・増田選手とは引き分けでした…


で、WBA世界王者の坂田選手に挑んでダウンを奪った山口選手には判定で敗れています…


明石ジム所属…で、明石ジムといえば平成のマタドール、元東洋太平洋スーパーライト級王座を9度も防衛した佐竹政一選手が浮かんできますね、彼が世界挑戦できなかった事実はボクシングマニアには辛い思い出であります…


関西の選手だから僕は戎岡選手の試合は山口戦しか見たことがありませんが、彼の戦績は実に波乱に満ちています…


17W7KO10L…


勝ち負けを繰り返しながら這い上がってきた選手でありますが、しかし、本来ライトフライを主戦場にしてきた戎岡選手、今度は階級をミニマムに落として敵地で世界挑戦、で、その相手はあのイーグルを下したオーレイドン…


そのオーレイドンの戦績を見ると…


20W10KO…


すなわち無敗…


この戦いがどれくらい前に内定していて、どれだけ準備を始められたのかわかりませんが、開催は6月16日だと言うから、準備期間が短いと言う部分は正直気になるところ…


そして、記事にもありますが、彼の世界ランキングが20位と表記されていますが、これ、次のランキング発表でいきなり15位以内にジャンプアップすることが後付ですでに内定していると言うことが公にされている…という奇妙な現象に正直驚きます。


「世界挑戦資格は15位以内」…とは、世間的な常識でありますが、少しモヤモヤする方も多いかもしれない。


また、国内で議論の的になっている、敵地挑戦ならば日本もしくは東洋太平洋王座を獲得経験していなくてもよいのか…的な議論にも触れる世界戦となる…


もっとも、現状では国内開催でも日本・東洋太平洋王座獲得者しか世界挑戦できない…と内規がまとまったわけではない。


しかし、同じ時期にメキシコでWBA世界ライトフライ級チャンピオンのソーサに敵地挑戦する国重選手も、タイトル獲得経験無しで、奇しくも戎岡選手と同じで、日本王座挑戦するもドロー…と言う戦績を持つ。


戎岡選手はフルラウンド戦ってドローですが、国重選手は5R負傷ドローでしたので、内容も意味も違うかもしれませんが、奇妙な符合であります…


世界挑戦資格の是非は今後も続くでしょう…


で、この戎岡選手や国重選手の「結果」と「内容」がその議論に大きな影響を与えることは間違いないように思われます…


決定した以上、もちろん「善戦」を期待しますが、仮に「惨敗」を喫した場合、この議論に大きな拍車が掛かることは必至…


しかし、このランキングの数字は微妙ですね…


チャンピオンから指名を受けたならば階級を落としてでもとなるのはわかりますが、「20位」で挑戦が公に発表されるとなるのは正直奇妙な印象が拭えないし、では、「15位」までの選手はどのような気持ちになるのでありましょう…


権威ある世界タイトルマッチ…とは言え、いや、だからこそ、ファンにも世間にもより分かりやすい状況を作って欲しいですね…


WBCには… と言うか、WBAも…


とは言え、僕は戎岡選手は好きな選手である…


ホールで見た時は山口選手に敗れてしまいましたが、ガッツもあるし、階級の割には体格的には恵まれたリーチ身長をもつ選手である(山口選手が小さいからそう見えたのかな?)…


そして、先日リング禍で残念ながらお亡くなりになった張飛選手の同僚でもある戎岡選手…


その勝利への想いは想像を超えるものがあると思う…


天国の仲間に捧げる「世界チャンピオンベルト」…


敵地奪取は説明するまでも無く困難極まりないし、予想は不利の声が大半かもしれない…


是非、不可能を可能にしてほしい…


戎岡選手の「10敗」であるが、これこそ、「奇蹟」への貯金…であったのかもしれない。それでもなお頑張ってきた証であるし、苦節と反骨と血の滲む努力の証明でもある…


僕は応援します。


御愛読感謝


つづく