アニメ「あしたのジョー」の声優陣について、皆さんも溜息が出るほどの「凄み」を味わったことがきっとあるのではないだろうか…?
矢吹丈 あおい輝彦
丹下段平 藤岡重慶
マンモス西 岸部シロー
白木洋子 壇ふみ
力石徹 細川俊之
カーロス・リベラ ジョー山中
ホセ・メンドーサ 岡田真澄
…って、だーっと並べてみましたが、物凄いキャスティングだとは思いませんでしょうか?
そう、ここに、ある疑問が沸くわけであります…
いわゆる声優業というのは特殊なお仕事でありますが、あえて、あえて「俳優」をここまでこだわってキャスティングした『こだわり』を考える…
この声優(俳優)たちの布陣は「あしたのジョー」劇場版でありますが、テレビ版も主役の矢吹丈はあおい輝彦さんであり、丹下段平は藤岡重慶さんがこの時点で抜擢されているわけですが、この役は彼じゃなくちゃ絶対にダメだ…ってやりとりがあって、そうなっているのだと思うわけですが、これ、1970年の作品なのですが、物凄く「画期的」だったのではないか…?
いや、アニメ作品創世記の過程ではまだ「声優」という職業が確立されておらず、もしかしたら、一般俳優が副業みたいな感じで声優として演じることが多かったのであろうか?
この辺りは正直良く分からないですが、いずれにせよ、破格の演技力と臨場感がこの作品に備わっていたことには変わりなく、そして、色褪せることもないわけですね…
で、アニメ界の巨匠、出崎統氏がチーフディレクターとして、テレビアニメを指揮し、さらに、劇場版の監督をされているわけですが、この出崎監督と言うのは物凄い「芝居」を描ける稀有な方ですねぇ…
その他の代表作は「エースをねらえ!」、「はじめ人間ギャートルズ」、「ガンバの冒険」、「宝島」、「スペースコブラ」…等々、…って、僕が夢中になったアニメ作品にことごとく関わっている方なんですね…
たぶん、この出崎監督がこうでなくちゃダメだ…ってことでこのような抜擢をされているのであろう…と想像していますが、出崎監督の作品はそういうキャスティングが多いようですね…
そして、なんと言っても極めつけはこれでしょう…
「ベルサイユのばら」…
これ、この声優の配役も凄い…
オスカル 田島令子
アンドレ 志垣太郎
…志垣太郎さんといえば、最近テレビを僕はあまり見てないからなんだけれど、黒いマントを羽織ってバラエティー番組で活躍してましたよねぇ
で、僕はそのお姿を拝見する度に、ああ、アンドレ…
って思ってました…
とにもかくにも、「あしたのジョー」に限らず、出崎監督作品はその映像表現の素晴らしさのみならず、奥深くて緻密な「芝居」に関しては、あらゆる実写作品を上回るとも劣らない、物凄さがある…と僕は思います。
今夜はボクシングネタを探せなくて…
でも、「ベルサイユのばら」ですが、僕は漫画も宝塚も見たことはありませんが、このアニメ作品はとにかく胸にジーンと来ますな…
これは泣けますな…
半端じゃないですな…
御愛読感謝
つづく