日本の世界チャンピオンと、世界の世界チャンピオン… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?


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これ、いつか買った日本の「ボクシング100年」…っていう本ですが、表紙はご存知、日本人最初の世界チャンピオンの白井義男さんであります…


で、昨日WOWOWで放送されたWBA・WBC・IBFの3団体統一世界スーパーフライ級タイトルマッチ、ミハレス×ダルチニャンなんかを観てどうしてもこう思っちゃう方が多いのではないか…


日本人の同級世界チャンピオンだけは蚊帳の外か…


WBA正規チャンピオンは名城信男選手であります…


ミハレスを破ったダルチニャンが次はWBA暫定チャンピオンのアルセとやるかも…が、しかし、正規チャンピオンの名城選手にはお呼びがかからないのか…!?


戦国時代が顕著なスーパーフライ級の名城選手に限らず、あの華やかなラスベガスなんかの煌びやかな大舞台で、日本人世界チャンピオンが他団体の世界チャンピオンと抜き差しならないまごうことなき『世界の頂点』を争って戦う姿が観たい!!!


日本人は名ばかりの世界チャンピオン扱い…って、海外からは思われているんじゃないか?


自国から出ない世界チャンピオンばかりじゃないか、日本の選手は!?


世界的見地の露出度が足りない分、その知名度も低く、それが「ビックマッチ」扱いになれないから実現しないのもきっと理由の一つでしょうが、なんとも寂しいのは確か…


フライ級なんて主要4団体のうち、2人も日本人が世界チャンピオンなのに…


スーパーバンタム級でWBAチャンピオンのカバジェロがIBFチャンピオンのモリターを破って統一チャンピオンになりましたが、そのカバジェロの口からバスケス、マルケス…の名前は挙がっても、我らが西岡選手の名前が出ないのはなぜだ…!?


とか、確かに、確かに世界チャンピオン同士が凌ぎを削るビックマッチが実現し続けていますが、しかし、日本人世界チャンピオンがこれらの燃え盛る炎の中で戦う姿は過去に一度も実現していないのであります…


過去に渡辺二郎さんが実質のWBA・WBC統一を果たすも、これ、片方剥奪されて事実上の統一チャンピオンにはなれなかったのですよね…


白井義男さんがタド・マリノから日本人で初めて世界王座を奪取したのが1952年5月…


それから56年の月日が流れているわけですが、その白井義男さん級の巨大なステップがあるとするならば、やはり、『複数団体統一チャンピオンの誕生』…ではなかろうか?


とは、よく感じるのは確かであります…


だって、マニアはみんな知っているじゃないですか…!?


悲しいけれど(嬉しいかな…)、世界はとっても広くって、日本人世界チャンピオンよりも、もっともっと強い世界チャンピオンが存在するかもしれないってことを…


さて、日本のコミッションが認めるボクシング統括団体はご存知WBAとWBC…


しかし、世界的には主要4団体と呼ばれる他2団体が存在しますね、ご存知IBFとWBO…


もちろん、これはIBFやWBOを闇雲にそれを認めろ…って話じゃなくて、せめて、WBAもしくはWBC世界チャンピオンだけはIBFやWBOの世界チャンピオンと戦うっていうのが実現してもいいんじゃないかな…とはやっぱり思うんですよねぇ…


鎖国状態、あるいは、自閉的過ぎるのはもはや時代の流れと逆行しているような気がしちゃいますね…


これは、僕個人としての気持ち…


とはいえ、現役の世界チャンピオンの存在が認知されないのが「今」のボクシング界でありますので、個人的にはWBAとWBC以外の他団体と絡めるのはWBAとWBCの世界チャンピオンのみ…のほうがいいかな、とは思ってます…


チャンピオン乱立の不利益の大きさ、権威の問題は確かに認められますし…


WBC世界バンタム級チャンピオンの長谷川穂積選手ですが、連続防衛7度を達成してますが、さて、彼ほどの実績を持ってしても他団体統一世界チャンピオンとなりうる権利を掴めないのはやはり「おかしい」のではないか…?


ボクシング界はメジャーリーグでいうところの、「ノモ」や「イチロー」や「マツザカ」的スーパースターの誕生を望んでいないのでしょうか…?


なんて、ミーハーなファン心理をさらけ出せばこんな論調になるのですが、興行の世界は『お金の世界』でありますので、そうやすやすとは実現しないこともわかっているつもりですが、でも、そういう『大きな一歩の誕生』を、より前向きに、より肯定的な議論が業界内から聞こえてきてもいいかなぁ…って、思っちゃいますよね?


しつこいようですが、僕は「世界チャンピオン」に限って他団体チャンピオンと戦える…って、好都合な発想の持ち主でありますが、このブログでも過去にIBFやWBO、また、アジア・オセアニア圏の他団体容認可否議論もしたことありますが、さて、あらためて、「ミハレス×ダルチニャン」なんて日本人でも絡める階級で盛り上がっているのを観ると、余計気になっちゃいますよね…


さてさて、日本の世界チャンピオンが「世界の世界チャンピオン」になる日は本当にやってくるのでしょうか…?


長谷川選手なんて、もう今がピークだと思うし、タイミングを逸しちゃうと辛いだろうなぁ…って、やっぱり、そう思っちゃいますよね…?


どうでしょうか?


ざざざ…っと更新してます、言葉足らず、説明足らずあるかもですが…


御愛読感謝


つづく