ボクシングとジャッジとスポンサー…について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

JBC関西が物流会社とスポンサー契約 日刊スポーツ


…関西のある企業がJBCのスポンサーとなり、管轄の公式試合のレフェリーたちはその企業の名前の入ったユニフォームを着用するそうだ。


なんだか、凄くありがたい話だ。


度々耳にするのはレフェリージャッジの方々もまた、非常に厳しいギャランティーでこのお仕事をされているそうで、無名選手同様に「ボクシング」だけでは食べてゆけない…そうだ。


「真剣勝負」を見極め、その戦いを「評価・採点」するというこのギリギリの職業でありますが、批判や非難を浴びることがあっても、なかなか褒められる場面はやってこない…


時に、選手達の「生命」にも関わる彼ら…


観客の試合結果の印象と公式の採点がずれた場合、すぐに「八百長」だなどと罵られるし、試合が一方的になった場合のレフェリーストップのタイミングもいつでも議論になる…


微妙な結果に陥った時だけ、その存在がクロースアップされる存在であるが、よくよく考えればあまり報われない立場であるのかもしれない…


批判は浴びても、「ナイスストップ」と褒められるのは関係者だけかもしれない…


が、それでもなお彼らが誇りを持ってこの真剣勝負を裁き関わるという仕事を続けるのは、「ボクシングへの愛情」がそこに存在するから…であると思う時、このような彼らが幾らかでも潤う企業のバックアップは本当にありがたい話だ…と感じました。


ハイリスク・ノーリターン…的な意味で語られる最近のボクシング業界…でありますが、このような企業の期待を裏切らない業界のイメージ作りにどんどん励んでいただきたいと思いました。


さて、スポンサー繋がり…っていうことで、ちょっと考えてみる。


ボクシングの世界タイトルマッチ…で、最近そのリングに会社名が描かれる企業といえば、「リーブ21」と「KURE」でしょうか…?


テレビ東京のボクシング世界戦中継は確か「リーブ21」が多くて、日本テレビのボクシング世界戦中継は「KURE」だったような気がします…


「リーブ21」はよく社長自らCM出演されていますね… ご存知「鬘(かつら)」や「増毛・植毛」のメーカーさんでありますが、残念ながら僕は利用をしたことがないが、何かあれば、問答無用でこちらの製品を着用しようと考えています… が、否のところ、お世話にならずに済みそうだ…


「KURE」といえば、なんと言っても「556」… 「防錆・潤滑スプレー」と言えば日本で一番売れているのはきっとこちらでしょう… で、僕はホームセンターなんかでこれを見かける度に、なんだか拝みたいような気持ちになるのであります… 「556さま、ボクシング中継をありがとうございます」…という気持ちになる。


まだまだ他にもあると思うのですが…


いつだったか、内藤大助選手が当時の世界チャンピオンのポンサクレックに挑む際、そのテレビ中継さえ決まらず、会長と選手本人が看板を持ってスポンサーを募集していたなんてこともありましたが、その時にバックアップを買って出た企業の一つが「ドン・キホーテ」で、テレビ中継を請け負ったのが「MX-TV」でしたね…


僕は「ドン・キホーテ」は嫌いだったのですが、内藤大助選手をバックアップしてくれたから好きになりましたし、あの店内で流れているテーマ曲も嫌にならなくなりましたね…


そして、あの奇蹟の名勝負、「内藤×ポンサクレック3」におけるMX-TVの後楽園ホール生中継は素晴らしかった…


あれは伝説の「生中継」と言っても過言ではないと思いますね…


特に、解説の元世界チャンピオン、「ハンマーパンチ」の藤猛さんのハワイ訛りの日本語が最高だった…


今では考えられないことですが、現在、飛ぶ鳥を落とす勢いのお茶の間の人気者である内藤大助選手ですが、あの頃はボクシングファンしか知らない存在だったのですよねぇ…


…が、内藤選手、支援者の期待を裏切らない最高の戦いで王座奪取、なんとMX-TVは世界チャンピオン誕生の瞬間を生中継できたわけですね…


以降、僕は意識的に東京ローカルのMX-TVにチャンネルを合わせています…


過剰な演出のないテレビ番組はケバケバしいメイン局よりも心地よいことも多い…


また、後楽園ホールへ足を運んだとき、度々目にするパンフレット…


世界戦でもない限り、それは二つ折りのものや、白黒印刷の地味なものが多いわけですが、そこに名前の入っている企業名を僕は必ずきちんと読もう…と考えています。


聞いたこともない、一見、自分とは無縁とも思える地味で小さな広告…でありますが、その企業名がこの後楽園ホールの名も無いボクサー達と関わっていて、実は、こうしてボクシング大好きの自分と関わっているのだ、と感慨深い気持ちに最近はなってくる…


さて、スポンサーとボクシング…について少しばかり好き勝手に書きましたが、より大きな支援やバックアップを受けるには、ボクシング業界が濁っていてはダメでしょうね…


最近は亀田騒動や西日本協会の関係者逮捕騒動なんかも新聞紙面を賑わしてしまいました…


より良いイメージ作り…なんて言葉がありますが、「イメージ」だけ良くしてもダメ…


大切なのはイメージよりも「本質」… そこをコツコツと追求してゆけば、おのずと結果はそれについてくるはず…であります。


関係者の方には是非、がんばっていただきたいと思います。


僕はボクシングをこれからも応援し続けて行きたいのです。


御愛読感謝


つづく