あるボクサーの友人からのメール… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

あるボクシングファンの方からメールをいただきました…


その詳細の全てを明かすことは出来ないのですが、もし、多くの方の意見が聞けるのであれば取り上げてもらえないでしょうか…?と書き添えてありましたので、ここでその内容の一部をご紹介させていただきます。


以下は、その要約…


---- 私の友人はある地方ジム所属のプロボクサーです。先日、彼は試合に臨み、きっちり勝利を収めたのですが、ただ、その対戦相手は俗に「噛ませ犬」と呼ばれるような外国人選手であり、その試合の内容も明らかに戦意に欠けた外国人ボクサーの無気力が素人目にもはっきり解るものでありました。そして、試合の後にKO勝利を果たした彼と電話で話したのですが、「つまらない試合をしてごめん」と謝られました。彼は、私がこのようなマッチメークの連続に対して失望と危機感を感じていることを肌で感じていたからこそ謝罪してきたのだと感じました。そして、私は実際、そのような失望と危機感を感じてもいるのです。


ボクサー・選手は所属するジム陣営の「方針」「育成方法」を信じ、それに身を委ね、ただ目の前の一戦一戦を勝利してゆくことだけを考えられるような「信頼関係」を築けることが『理想』なのだと思いますが、しかし、私はとても大きな危機感を感じています。このままでは彼は選手として「死んで」しまいます。このままではチャンピオンにはなれません。私は彼にチャンピオンになって欲しいから、本当の「強豪」との対戦を通じて本当の「経験」をその身体と心に刻み込んで欲しいのです。


彼自身も悩んでいます。だからこそ、ただの友人である私に謝罪をしてきたのだと思います。


その詳細は明かせませんが、彼はタイトルマッチを射程圏内に捕らえる位置までやって来ましたが、本当の意味での「ボクシングの恐ろしさ」をまだ知らないのかもしれません。仮に危険な前哨戦をしてそれに敗れてタイトルマッチが遠のいても、私は彼がそれを「体験しておくべき」だと信じている立場です。いずれにせよ、それを知らないままでは、絶対にチャンピオンを破って勝利することなど出来るはずがないからです。


私も友人として、一人のファンとして悩んでいますが、でも、それ以上に彼自身が一番悶えていることは間違いありません。


「強い相手と戦わせてくれ」と彼自身が所属ジム会長に働きかけるしかないような気もしますが、彼がそのようなアクションを起こす勇気がないのか、それとも、そのような希望を出したのにそれが受け入れられないのか?その辺りは私にもわかりません。


ただ、そこで変な軋轢や確執が生じることを彼が恐れる気持ちも理解できますし、彼は自分を大切に育てようとしてくれている陣営に恐らくは感謝もしているはずです。


「過保護」なのか、「丁寧育成」なのか…?


私には「過保護」に見えるし、彼自身も「腑に落ちない」ようでもあります。


こちらのような場所にみなさまのご意見を求めるのはいかがなものか、とも感じたのですが、思い切ってメールさせていただきました。


どのようなご意見でもかまいませんので、よろしければ参考にさせていただければと思います。よろしくお願いします。


…と、このような内容のメールをいただきました。


難しいですねぇ…


自陣の「方針」に選手は添い遂げるべきか?


これ、僕が思うに問題の核心にあるものはやはり「信頼関係」であると思います。


ボクサーとジム陣営のそれが、はたして健康的に機能しているかどうか?


そして、ボクサー自身が目指している場所と、ジム陣営が彼を導こうとしている場所が果たして「同じ場所」なのかどうか…?


その「道筋」「航海予定図」は彼とジム陣営とでどれだけの「誤差」があるのか…?

なんというか、僕にはそこまでしか書けませんが、会話を通じ、この部分だけはしっかり「意思疎通」しなくちゃその「居心地」は双方にとって悪くなってゆくだろうし、下手をしたら大切な「チャンス」も逸してしまうかも知れませんねぇ…


ここはひとつ、彼により明確な未来のビジョンを確かめるための「会話」を勧めるべきでは?と感じました。


ジム陣営も彼を「飼い殺し」(言い方は悪いですが)にするつもりはないでしょう…


大切な「宝」であるに決まっている。そこだけは信じたいし、きっとそうだと思います。


しかし、綺麗事だけでは前に進めない命懸けの世界が「ボクシングの世界」でもあると思いますので、この「貴重な青春」をどのように燃焼させるか…という意味で、彼が後に後悔しないためには、彼自身が「未来の自分の理想像」をより明確にした上で、ちゃんとジム陣営と「語り合う」しかないような気がします。


お役に立ったわかりませんが、僕ならば、そのように「彼」にお話しするでしょう…


また、これを読んでいただき、何か感じることやご意見があれば、是非、書き込んでいただければ、と思います。


よろしくお願い申し上げます。


御愛読感謝


つづく