個人的にもお付き合いさせていただいている「チャベスのボディーブロー」さんのコメントを読んで、思わず唸る…
亀２がデンカオと実際に戦うということに関しては亀１よりマシかなと思いますがまあ５０歩１００歩ですね。結局、日本人との対戦やOPBFや日本王座から出直すことも無かったわけですね。負けてもともと、勝てばラッキー。こんなカードに誰が乗れますか。相変わらず彼ら一家の思考はローリスク、ハイリターンを求めていてボクシングへの愛情なんてこれっぽちも見出せません。デンカオには思いっきり顔面を殴る試合を期待します。
石田の試合も単に再戦というだけなら興味がありますが暫定という冠を無理に被せなくても良いのでは？せっかくファンの信頼を得ている石田というボクサーの経歴に傷が付きそうで嫌ですね。王座を狙うなら隙間狙いでなく正々堂々と行かせてやって欲しいものです。
世界戦と名の付く試合が発表されているにも関わらずこれほど胸ときめかないのも久々です。でも名城ｖｓカサレスは（会場のことで議論があったとはいえ）立派な世界タイトル・マッチとして楽しみにしています。
チャベスの～さんとは何度も一緒に生観戦して何度もお酒を酌み交わしておりますが、本当に真面目で理性的で誠実な方なのだ…
そして、上の意見は、公平にしてスマートな感性をお持ちの方の、ご意見であるのだ…たとえ厳しくとも、このような目線が古くからボクシングというスポーツに注目し、多くの時間を割いてまで愛してこられてきた方々の意見であると思う…
崇高にして誠実なる、疑う余地のない「世界チャンピオン」という存在を希求する純然たる愛好家の目線…今や、興行する側の、政治的・ビジネス的暗部が炙り出される時代であります…
それは亀田兄弟の登場に、特に端を発し始めたように思う…
そのビジネス手腕と路線があまりにも露骨であったために、彼らと「プロボクシング」を分割して捕らえる方々も多くなった…
無関心こそ、彼らが最も恐れていることだ、というご意見も度々伺ってきた…このような崇高にして誠実なるボクシングへの希求の、そんな声の重さを業界関係者の方々はどのように捕らえておられるのだろうか…？
ボクシングファンにとって、もっとも注目されるべきはずの「世界タイトルマッチ」に寄せられる失望…
石田順裕、アベンダーニョと「暫定王座決定戦」!? について… 過去記事
これ、石田選手と名城選手の世界戦について触れた過去記事へのリングです…
僕の印象はここで綴らせてもらってあるのですが、改めて我に返る…根っからのボクシングファンでさえ、思わず手放しに喜べない「タイトルマッチ」を、どのようにして売って行くのだろうか？どのようにして注目を集め、認知させ、愛してもらおうと言うのか…？
僕はもちろん、名城選手も石田選手も大好きだが、しかし、ある程度、客観的になって考えると思わず息が詰まってしまう…
何だか、やけに、胸が息苦しい…そして、亀田兄弟の世界戦のニュース…これについてはもうちょっとよく考えてから触れたいと思いますが、無条件で「胸躍る世界戦」って響きが、なんだかやけに懐かしいって気持ちにも正直なってくる…
胸が疼く…っていうか、もどかしい…っていうか、なんだか心がぶれる…っていうか、奇妙な気持ちが残るのは確かだ…
いまやその強さは「神域」に到達したとまで言われるWBC世界バンタム級チャンピオンの長谷川穂積選手を以ってしても、このような「悶え」とは無関係ではない、と感じる…
なんとも難しい状況だ…
ファンの希求と現実、不景気と権威失墜、不人気と共感の時代の終息…
掘り進めれば掘り進めるほど困惑と混迷が炙り出されるようなこの感覚の正体は一体なんぞや…？
などと考えて、ついついタバコを吸い過ぎてしまう…が、しかし、これもボクシングマニアの宿命ならば、徹底的にその渦中に身を置こうではないか!?とか言いながら、早くも頭の中では石田選手のアベンダニョ攻略への作戦や、名城選手の右ストレートがカサレスに炸裂するか…？なんてことも同時に考えちゃってるわけですが…
好きなものは好き!!!
ってことでいいのだろうけれど、でも、もっと雑音のない状態で、その好奇心と愛を捧げられる「ボクシング界」ってものを求めるのは、果たして、傲慢なのだろうか…？
御愛読感謝
つづく