西日本協会、「IBF・WBO」承認を提案!!! について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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西日本ボクシング協会、WBOとIBF加盟申し入れへ スポーツ報知


>西日本ボクシング協会の度紀嘉男会長(59)は15日、JBC(日本ボクシングコミッション)に対し、日本未公認のWBO(世界ボクシング機構)とIBF(国際ボクシング連盟)への加盟を要望する申し入れをすることを表明した。この日の理事会で承認したもので、今後は日本プロボクシング協会とも連動を図る。


…とあります。


もうマニア衆の間では散々議論が行なわれてきたのですが、どっちもどっち的な論調ですね…


「世界王座の権威の低下・失墜」を根拠に、複数統括団体の承認を見送ってきた…とされるのが現状の日本ボクシング業界なのですが(つまり、世界チャンピオンがたくさんいるってどういうことなの?という意味合い)、世界的潮流としては世界王座は主要4団体と認識されていて、日本は頑なに老舗のWBAとWBCしか認めてこなかったわけですが、ここへきて西日本ボクシング協会が残りの主要団体であるIBFとWBOを承認して「世界王座の挑戦機会拡大」を目指して議論をしようじゃないか!!! ってことみたいですね…


さて、ならば、世界チャンピオンの権威ってなんだ!? 


今やスーパーチャンピオンやら暫定チャンピオンやら休暇チャンピオンら訳がわからないチャンピオンが多数存在し、はたまたシルバーチャンピオンなんてのがいて、これは事実上の「次期挑戦者?」にあたるらしいのですが、いやいや、じゃぁ『チャンピオン』じゃないだろ!? とか、まぁ、興行的に「冠」が欲しいのはわかりますが、古くからのマニアにしたらもう理解しようと悶えるだけ馬鹿を見る…的な嫌悪感が漂っているってのが、現在のWBA&WBCという承認統括団体への印象でしょうか…?


ならば心機一転、新しい風を取り込もうじゃないか…!!


ってのもわからんことはないですが、しかし、世界王座挑戦への「門戸」が二つ開いたからといって、挑戦の機会が増えたとして、しかし、世界チャンピオンがバンバン誕生するか?って言ったら、まぁ、今とあまり変わらないように思いますね、だって、IBFのチャンピオンも、WBOのチャンピオンも破格の強さですかね…


ってことで、今は日本においては「WBAとWBCの2人の世界チャンピオン」しか同階級では承認されていなかったわけですが、これがIBFとWBOが承認されたら同じ階級に最低4名の「メジャーな世界チャンピオン」が存在する…って現象になるわけですね。


これ、一般の方々にはすぐに理解できないかもしれない…


世界チャンピオンが4名ってのも変な話…


しかし、世界的なボクシングの傾向としての「ビックマッチ」とは、これら主要4団体の世界チャンピオン同士による戦いこそが重宝され、そこで勝利してこそ「真の強者」として、『統一世界チャンピオン』として君臨できるわけですし、それを求めているともいえますね…


まぁ、そこまでの高みを最高峰とするならば、今の各団体の世界タイトルホルダーは、「準世界チャンピオン」的な印象も拭えなくもない…っていうか、それはそれでもの凄いことなんだけれど…


まぁ、実は僕にはよく解らないけれども、日本ボクシング業界として、どこを「目指す」のか?ってことの逆算からの承認議論ってスタンスが重要なんじゃないでしょうか?


つまり、「現状維持」でいいってのが承認反対派で、「新境地開拓派」ってのが承認賛成派…って印象ありますが、さて、現状維持でよしとする方々に問いたいのは「どうしたら現状維持できるの?どういう策があるの?現状維持するにも新しいことを始めなくちゃダメですよね?条件や背景を変えずにファン獲得と拡大を目指すってのは虫が良すぎませんか?」って言いたくなっちゃいますし、また、新境地開拓を目指す方々に問いたいのは「新世界王座の承認を通じて、どんな計画設計を以って認知拡大・ファン層拡大を目指すの?チャンピオン対決をどんどん実施できる環境を本当に作れるの?それができなければ意味がないと思っちゃいますが、世界王座の価値は本当に薄まることなく運営できるの?現状ですでにボクシング離れは進んでいるのに、もっと複雑にして本当に大丈夫なの?」なんて浮かんできますが、まぁ、いずれにせよ、それぞれの立場の方々が求める『ビジョン』ってのを是非聞いたみたいですよね…?


どうしたいのか? どうなりたいのか? そして、どんな世界を『理想』とするのか?


とどのつまり、どっちにどれだけの『熱意』があるのか…ってところを僕は感じたいですし、そこに一旦興味がありますが、さて、みなさまはいかがでしょうか?


第2の高山選手や山口選手のような選手の流出を防ぐ目的もある…なんて言い方をしている新聞もありましたが、まぁ、それは的外れというか、「世界的潮流」とは全く別の話だと思いましたが、さてさて…


ってことで、仕事に向かいます…


御愛読感謝


つづく