「炎の男」の笑顔には、今なお救われてます… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

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いわずと知れた、「炎の男」…


ハードヒッターではないが、しかし、対戦相手の『虚』をつくタイミングと角度から「見えないパンチ」を繰り出して幾多のKOを生み出した天才的頭脳派…


元WBA世界ジュニアミドル級チャンピオン、輪島功一さん…


時の世界チャンピオン、カルメロ・ボッシを2-1の判定で下して戴冠した最初の世界王座は通産6度の防衛を達成するも、オスカー・ショットガン・アルバラードに豪快に倒されて陥落…


日本ボクシング史上屈指の熱い『執念』の持ち主はアルバラードに再戦を挑み、不利予想を覆してベルトを奪い返すという快挙を達成…


が、しかし、この再び奪い戻したベルトは韓国の柳済斗にこれまた豪快に倒されて王座陥落…


国民の多くが悲観的な見方を拭えない状況の中、しかし、「炎の男」は柳との再戦のリングに登場、なんとこれを最終回KOで劇的に3度目の王座獲得という「離れ業」をやってのけてしまう…


まさに、まさに、国民的英雄…


この王座は防衛できずにエディ・ガソに奪われ、3度目の返り咲きに挑んだが、さすがの「炎の男」も無念の敗退…


さて、しかし、輪島さんってデビューが物凄く遅くて、なんと25才なんですよね…


御出身は北海道で、極寒と貧しさの中で育ち、東京へ出稼ぎにやってきて、で、もっと身体を動かしたいなぁ…なんて感じで三迫ジムに入門して、後の「国民的ヒーロー」にまで上り詰めて行ったんですよね…?


物凄いストーリーだなぁ、って、よく思うんですよね…


つまり、輪島さんを想う時、北海道の豪雪の中で生活していた、いつかの輪島少年の根性と強靭なる精神力はそんな自然環境が厳しくも暖かく育んでいったのかな…?なんて想像しちゃうわけですが、ぐっときちゃいますよねぇ…?


で、この記事の冒頭の写真の輪島さんですが、まぁ、なんと不敵にして素敵な笑顔…


苦しい時、前に進めなくなりそうな時は、輪島功一さんのいつかの名勝負を観る事をお勧めいたします…


どうですか…?


僕はそんな感じで、「炎の男」には今なお、何度も助けていただいております…


輪島さん、ありがとうございます!!!


御愛読感謝


つづく


…と、ここでジョーさんより内容の訂正御指摘をいただいたので貼っております。ありがとうございました!!!


輪島が最後にタイトルをとられたのは、ホセ・デュラン(スペイン)です。エディ・ガソ(ニカラグア)との対戦は、その後の輪島最後の世界挑戦試合です。


もうひとつ気になっているのは(なぜか専門誌でもそういう表記なのですが)、ボッシから奪ったタイトルは、WBA・WBCの統一タイトルです。本来なら元世界Jミドル級チャンピオンでいいのではないでしょうか(WBCのタイトルも保持していたので元WBAチャンピオンというのは不思議)。


アラバラードから取り返すまでは統一チャンピオンだったのです。

両団体から、WBA1位の柳とWBC1位のオリベイラとの指名試合指令が出て、柳を選んだことから、WBCタイトルは剥奪、という流れです。

つまり柳に防衛戦で敗れた試合以降が、WBAタイトル戦なのです。