惨過ぎる通達、「休養チャンピオン」清水選手涙の叫びについて… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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骨折で休養扱いの世界王者・清水に東日本協会が支援約束 スポニチ


今年8月末に、メキシコの曲者チャンピオン、変則強打のウーゴ・カサレスを判定で破って、念願のWBA世界スーパーフライ級の世界タイトルを獲得した清水智信選手でありますが、その激闘勝利の代償として右眼窩(がんか)底の骨折の名誉の負傷を負ってしまったわけでありますが、しかし、年明け3月にも初防衛線開催の意向を早々と発表していたにもかかわらず、ここに、元WBA世界フライ級チャンピオンにして現同級1位の亀田大毅選手が指名挑戦権を獲得していて、しかし、それ以前に同タイトルには時すでにタイ人のテーパリットなる暫定世界チャンピオンが存在してもいたわけであります…


まさに異常なる混沌の様相でありますが、これが今やボクシングマニアでさえもさえも理解できないWBAという老舗団体のクレイジーな運営方針となっていて、つまり、一つの階級に「スーパー」「レギュラー(正規)」「暫定」等々のチャンピオンが居並ぶ異常事態が増幅、文字通りの「承認料稼ぎ」に猪突猛進、こじ付けであろうと理由さえあれば、あとはお金さえいただければいかようにも操作しますよ…的な疑いをかけられても致し方ないほどの状態にあるわけであります…


で、特に、日本国内においては政治と裏調整に長けていると想像される亀田ジム・プロ(3兄弟所属)との破格の優遇関係はボクシング好きにはよく知られているわけでありますが、ここで日本のコミッション(JBC)はWBAの運営に疑問の声を上げ、「WBAの不明瞭なる暫定タイトルマッチの国内開催は認めない」という新方針を打ち出しており、先の亀田陣営はあくまで12月7日開催予定の興行を「ダブル世界戦」と銘打つがために海内で開かれていた総会に日本ボクシング界から永久追放の処分を受けている亀田史郎氏(3兄弟の父親)と、無期限ライセンス失効中の前亀田ジム会長の五十嵐氏が乗り込み、なんと、戴冠わずか2ヶ月半しか経っていない清水選手が即初防衛戦が実施できないとの理由からそのタイトルを「休養扱い」にするよう働きかけたのというのがもっぱらの噂で(かなりの信憑性の高さと思われます)、つまり、我が子(次男・大毅選手)に2階級制覇のチャンスを与えんがため、また、TBSとの条件が長男・興毅選手とのダブル世界戦開催が条件であるためなのか? とにかく、いずれにせよ、他所のジム所属の世界チャンピオンの「立場」「権利」に口を挟み、あろうことか、清水選手を「休養チャンピオン」として認めさせ、さらに、暫定チャンピオンのテーパリットを「正規チャンピオン」に昇格、なんと、次男・大毅選手が挑戦者としてタイトルマッチが決定した、と公に発表してしまったわでありますね…


さて、寝耳に水の清水選手と所属の金子ジム…


死ぬほどの想いで獲得した世界タイトルが亀田陣営の政治力と日本ボクシング界からの「追放者」の暗躍によって事実上の『剥奪』ともいえる格下げ扱いを受けたわけでありますから、その胸中たるや想像を絶する憤怒と困惑に陥っていて不思議はありません…


もちろん、大多数のボクシングファンも絶句の後、激昂の領域までその怒りは達していると言ってよく、また、このような傍若無人なる亀田陣営の手法を容認することはプロボクシングの「死」を暗示しているのではないか?と言う域まで議論は進んでいるのが現状であります…


人気も権威も公平性も失われたら、果たして、何を以って世界チャンピオンを崇高な存在として輝かせることができるのだろうか…?という単純明快なる不安が爆発してります…


で、今朝のこの記事でありますが、なんとボクシング東日本協会はWBAの意向を認め、しかし、清水選手の次戦をバックアップすると確認…なんて記事が出ておりますが、いやいや、ちょっとまて、なんの落ち度もない清水選手の「休養チャンピオン降格」を認めるのかよっ!? あたまがおかしいんじゃないですか!? って気持ちに僕はなりますが、みなさまはいかがでありましょうか…?


惨すぎますねぇ…


あまりの馬鹿さ加減に、もう言葉が出ません…


清水陣営は「休養届け」などWBAにもJBCにも出しておらず、しかし、いきなりの急転直下で気がつけば「休養扱い」さらに、一部新聞報道には「休養扱いを提出」したとまで書かれ困惑状態、で、昨日、皮肉にも世界タイトル獲得祝賀記念パーティーの席上で、不意打ちの休養チャンピオン扱いとWBAより格付けされてしまった清水選手は涙を流してその心のうちを吐露した、というニュースも聞いております…


で、知り合いの熱心なボクシングファンの方からいただいたメールで、その席上での清水選手の言葉を教えていただいたので(ボクシングモバイルより)、一部ご紹介させていただきたいと思います…


---僕が「休養王者」ってどういうことですか!これはある意味「剥奪」と同じでしょ!?意味がわからない。馬鹿にされたような感じだし、ベルトを届けてきたWBAには「何なんだ!」って気持ち。こんなことが当然のようにまかりと通って良いのか。僕は命を懸け戦ってきた!真面目に戦っている人間が馬鹿を見て良いんでしょうか?世界を獲ってたった2ヶ月なのに、いきなりWBAから「休養王者」と通達されて。12月7日に勝った選手と戦うって馬鹿にしている。まともにリングで戦って人間がこんな思いをして良いのか?これからボクシングをやろうとする人間がいなくなってしまう。


---僕は亀田兄弟と関わりたくない。彼らは「別次元」で生きている人間。彼等の戦いには「怒り」と「憎悪」しかない。崇高なボクシングというスポーツではない!亀田からは「負」のオーラしかない。あの世界に足を踏み入れたくない。亀田は亀田でやって欲しい。リスペクトを感じられない。


---亀田に「逃げた」と言われても構わない。スーパーフライ級で大毅選手と戦ったら僕が不利かも知れない。だけど彼等のやっていることは崇高なスポーツではあるボクシングじゃない(涙)。一切、僕はかかわりたくない。勝手にやってくれ!17歳から命を懸けてきたボクシングを亀田は「冒涜」している。ボクシングを馬鹿にしている!僕ですらこのままではボクシングが嫌いになる(涙)不毛な戦いはしたくない。亀田とは一切関わりません!どこか別の世界でやってくれ!


---ボクシングは素晴らしいと思っていた。このままではボクシングが「嫌い」になりそう…


いや、これ、清水選手が祝賀会の後で涙ながらに訴えた気持ちだそうですが、もう胸が痛いですねぇ…


金子ジムサイドは亀田プロモーションの五十嵐氏から「これはWBAの言葉です。清水選手は休養王者となります。12月7日はタイトルマッチをやらせていただきます」と11日に電話で伝えられたことも明かしたそうですが、いやいや、WBAの言葉をライセンス無期限失効中の五十嵐氏から電話で伝えられ…って、WBAの言葉であるにしてもJBCを通じてそのような調整事や通達は行われるのかな?なんて想像してましたが、五十嵐氏の電話だけってのも解せないし、そもそも、そのような重要事項をなんでまた五十嵐氏が通達できちゃうの?っていうか、そんなまるで筋の通らない行程を経た事柄であるだけでなく、日本ボクシング界の永久追放者である亀田史郎氏の暗躍が囁かれたうえ、他ジムの世界チャンピオンの利益と権利に干渉しまくっている事実がほぼ確定的でもあるにもかかわらず、なんでまた東日本協会はWBAの通達を承認、結果として亀田陣営の醜悪手腕を容認してしまうのか?ってことですが、もうボクシングファンの怒りは最高潮に達しています…


この件に関しては、多少なりとも亀田兄弟を贔屓目に見てきた、というみなさまでさえ立腹が収まらない、という声が多数ですね…


すなわち、亀田兄弟の世界タイトル獲得手法は限りなく「捏造的」ということであります…


資金力と政治力を生かし、なるべく負けそうもない相手を厳選、他ジムの選手の権利を蹂躙してまで優位な条件を上乗せし続けてゆく…という、プロボクシングにおける最大の魅力、「屈強なるチャンピオンに挑む」さらに、「頑強なる挑戦者を迎え撃つ」という単純明快なる基本姿勢を完全放棄、もはや、これは『茶番』である…ということを自ら声を高らかに謳っているも同様、言ってしまえば、「裸の王様」状態にあると言える…


ボクシングが少しだけでも好きなみなさまは気がついている…


亀田兄弟の試合は「つまらない」…


そして、ボクシングがかなり好きな方ならば知っている・・・


亀田兄弟の手法は、「汚くて」「姑息で」「嘘に塗り固められている」ということを…


しかし、問題は清水選手へのWBAの異常なる横暴通達と亀田陣営の裏工作と非道無道だけではない…


ズバリ、ボクシング界全体がなぜこのような傍若無人を容認してしまうのか? なぜ、公平性や透明性、そして、何より、道義的な観点から、そのやり口に『NO!』を突きつけようとしないのか…?ということであると思います。


つまり、見て見ぬ振りならば、もはや同罪といっても過言ではない…


WBAはもはや発狂状態にあり、亀田陣営は醜悪なる利権の亡者としか存在しえず、ならばそこを正せるのは業界の「倫理観」と「正義」ではないのか!?


いい加減にしろ、日本ボクシングコミッション、いい加減にしろ、日本ボクシング協会よっ!!!


今、ここで正せないならば、今後もまた何も期待できないってことになるだけじゃないかっ!!!


自らの無能をいつまで晒し続ける気なのだ!!!


もうボクシングファンの怒りは限度を超えているぞ!!!


パチモンの世界チャンピオンなんぞ日本には必要なし、薄汚い捏造世界チャンピオンなんぞ日本には必要なし、姑息にして狡賢い弱い世界チャンピオンなんぞ日本には必要なし!!!


そんな醜悪なる存在の片棒を担ぐ気なのか!? JBCも協会も!!!


ならばもうボクシングなんぞ誰が観るか!!!…となりかけてるぞ!!!



…っと、思わず声が大きくなりすぎてしまいました。


清水選手の切実なる叫びは、我等、ボクシングファンの叫びでもあります…


ここをないがしろにしては、絶対にならない…


ここだけは守らなくてはならない…


こんなことは子供でもわかること…


「正しいこと」を為すがJBCと協会の役割であり、この局面でさえ亀田陣営を結果的に容認するようならば、自らも暴力団との関係やら、あるいは、何らかの過去の闇取引の証拠を握られているなんて勘繰りをされても仕方がないでしょう…


だって、僕はそう思っている…


そうでもなけりゃぁ、これだけ汚くて傍若無人の限りを尽くしてきた亀田ジムを承認したり、世界戦で一家ぐるみで反則した大暴挙を軽い処分で済ませたり、観客に殴りかかった亀田父を厳重注意的な処分で済ませちゃったりしないものな…って思っちゃってるもの、僕は…


どうなんでしょうか…?


もう、僕は仕事をサボっていまこれを書いてます!!!


ついに、時間なくなりました…


清水選手をなんとか救済できないものか?と痛切に想う…


だって、強い世界チャンピオンを倒してベルトを捲いた英雄が、何の落ち度もないのに涙を流しているのだ…


おかしいでしょ、もう単純明快におかしいでしょ?


腐臭漂うWBAの脱退も考えるべきかもしれない…が、個人的には、まずは絶対に捨ててはいけない「倫理観」に基づいた精査調査であり、清水陣営とボクシングファンの納得の行く裁定をJBCが打ち出すことであると思います…


もう裏切らないでくれよ、誰もボクシングを「美しく崇高な存在」だなどと感じられなくなる時代が迫ってきている、と自覚していただきたい…


御愛読感謝


つづく