>英ロック歌手デビッド・ボウイさんが10日、死去した。69歳だった。
公式フェイスブックなどに10日付で「デビッド・ボウイは本日、18か月のがんとの勇敢な闘いを経て、家族に囲まれて静かに息を引き取った」との文章が掲載された。ボウイさんは誕生日の8日に、最新アルバム「★(ブラックスター)」を出したばかりだった。
ボウイさんは長年にわたって先鋭的なサウンドやファッションで世界のロック界に多大な影響を及ぼした。
1967年に初のソロアルバムを発表。派手な衣装と化粧で歌う「グラムロック」の旗手として頭角を現した。架空のスターの物語という設定で制作された72年のアルバム「ジギー・スターダスト」は高い評価を得た。70年代後半にはシンセサイザーを使った実験的な作品が続いた。80年代には親しみやすい作風に転じ、「レッツ・ダンス」は世界中でヒットした。
…あぁ、時代とは、時とは、確実に移ろってゆくのだなぁ、と改めて痛感してしまいますねぇ
ビートルズ、ストーンズ、ザ・フー、キンクス…と60年代のイギリスのロックバンドを遡りながら自分にとっての「感性」の確立を模索し始めた頃の、まだ10代の僕にとって(1980年代に高校生でしたのでで、なんともう30年前‼)、デビッド・ボウイの存在感に出くわしたのは実に必然的でしたねぇ
リアルタイムでいえば全世界的大ヒットした「レッツ・ダンス」やミック・ジャガーとの共演を果たした「ダンシング・イン・ザ・ストリート」でしたねぇ
ただ、高校生だった僕がビビッと来たのは「チェンジズ」だったなぁ
コンセプトアルバムの傑作「ジギー・スターダスト」にはあまりハマらなかったけれど、「Space Oddity」はいまだに不意に聴きたくなってipodで曲目を探しちゃうなぁ…
そうそう、確かまだ高校生だった僕が田舎のレコード屋さんでアルバイトしていた頃はボウイが新バンド「ティン・マシーン」を結成した頃だったかなぁ…?
ボウイのすごさはなんといってもその「変化」あるいは「進化」の凄まじさですよねぇ
一度確立し、さらに、一世を風靡したその音楽性やファッション性を惜しげもなく捨て去り、常に「新しい何か」を体現し続けたボウイのその前衛性と貪欲さは類を見ませんねぇ
その「冒険心」たるやこの世に誕生したあらゆるアーティストの中でも、もっとも純粋にして実践的だったのではないかな?と改めて思います
だって、60年代のロックチューンと80年代のダンスチューンを比べただけでも明白ですが、でも、本当に「停滞」「足踏み」のない、常に「斬新さ」と「新しい芸術性」を模索し続けたその生き様はかっこよすぎますねぇ
ロック好きな僕が個人的に好んで聴くのはやっぱり盟友ミック・ロンソンが隣にいた70年代ですが、でも、そのカメレオンのような独創的なる変幻さには、今、改めて感動を覚えますねぇ
一番好きな曲ですか…?
難しいけれど、「ロックンロール・スーサイド」と「すべての若き野郎ども」かなぁ…?
俳優としても活躍したボウイですが、やはり、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」が一番印象深いですねぇ
若き坂本龍一さんの頬に唇を寄せる場面は確かに鮮烈だったなぁ
さて、今日はボウイを偲びながら、その革新的なる生き様の壮絶と素晴らしさを噛みしめたいと思います
ご冥福をお祈りいたします
御愛読感謝
つづく