【訃報】天才ロックギタリスト ジェフ・ベック死去に咽ぶ… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

僕の青春の象徴、孤高の天才ロックギタリスト、ジェフ・ベックさんがお亡くなりになられました


かなり、ショックでかいです


取り急ぎ、先日書いたモノを再収録させていただきます


〜〜〜〜〜


[ふいに無性に]ジェフ・ベック ♫ホェア・ワー・ユー が聴きたくなる



今日の「ふいに無性に」は…





ジェフ・ベック


♫ホェア・ワー・ユー




1989年発売のアルバム「ギター・ショップ」に収録のインストゥルメンタル・ナンバー



これ、初めて聴いた時、ぞわわわっと鳥肌立ちました


んで


物足りない…とも感じたのだ


それというのも、だって、わずか3:30ほどで終わっちゃうでしょ⁈


だって、この圧倒的なる美しさ…を構築しながらさ


この世界観だったら、もっと曲を広げて、さらにドラマチック、さらにテクニックを駆使して、さらに、さらに…


「もっと長〜く聴かせろやぁい‼︎」


と、考えて物足りなさを感じたわけ


さらなる展開、あるだろぅ〜




で、この「ギター・ショップ」アルバムが出た時、「ヤングギター」か「プレイヤー」だったか忘れましたが、ジェフ・ベックのインタビューを立ち読みしてそのあたりの質問あった気がする


もっと「つづき」があってもよかったのでは…⁇


それそれ、そこが聞きたかったのよ


で、ジェフ・ベックは…


「探せなかったんだ」


とかなんとか的なことを読んだ気がする


つまり、ジェフ・ベック本人が「これ以上の、その先」を見つけられなかった、と…


ぐぐぐ…っ


んで、僕はため息をついた記憶ある


さて、前に書いたことあるかと思うけど、ジェフ・ベック奏法、その「奥義」の一つに「アーミング」がある


アーム…とはいわゆる「トレモロ・アーム」よ







これね


ジェフ・ベックはクラシックなるストラトキャスター使用だからあんまり派手に「ゆらゆら」させちゃうとチューニングすぐ狂っちゃうし、いわゆるハード・ロックに適したフロイド・ローズ搭載のように大きくは揺らせないんだけど


だけど、ストラトキャスターのアームを繊細に操り、つまり「音階」を奏でてしまうわけね


アーミングでメロディを奏でる…というのは、まぁ、僕は初めて聴いたかなぁ


ほら、時代はスーパーギタリストが鎬を削っていたヘヴィメタル全盛期よ


ライトバンド奏法に速弾きにスィープに、より荒々しく、よりアヴァンギャルドなる奏法が1番もてはやされた時代


いわば


歴史上、もっともロックギタリストが珍重された時代であり、その進化と革新はピークに達しつつあった


ギター奏法は極点に辿り着いた、と思われたわけ


で、そこに、ジェフ・ベックがこの ♫ホェア・ワー・ユー を発表したわけ


あ〜


聴いたことない


こんなフレーズ、こんな音階を操るアーミング聴いたことない


あ〜


ジミヘンも、エディ・ヴァンも、サトリアーニも、ヴァイもやってないじゃんっ‼︎




さすが、1960年代からロックを引っ張ってきたギター・レジェンド…


天才の感性が編み出した音階アーミング…



そんな超繊細なる操作をしながら、さらに、ヴァイオリン奏法も併奏しとるんよ


ヴァイオリン奏法とは、ヴォリュームのつまみをフェードイン・アウトさせて、音が彼方から聴こえてきて、去ってゆく…を表現してるわけ


やばいよなぁ


まさに、針に糸を通すような操作を2つ同時にしとるわけだ


みてみて…




ね⁇



いやぁ



なんだか、どうにも、泣けます


ギターをいじる方ならばわかると思うんだけど、やっぱり、ジェフ・ベックって偉大なんよ


これ、ロック・ギター・インストゥルメンタルの一つの極地…だと思う


長い、長いロック・ギターの歴史上、幾多のギタリストたちが見つけられなかった「奏法」を編み出したのが…


なんと45歳になっていたジェフ・ベック…であった、と


ここ


込み上げてきちゃうところなんよ


(^^;;


〜〜〜〜


明日、また、追悼します