先日の某日、実は 母の三回忌 でした
で…
♪ポク、ポク、ポク、ポク…
♪ ナンタラカンタラ ナンミョウホウレン ゲイキョウ…
んで
お寺さんの本堂で 木魚のリズム と お念仏 に聴き入っていたら…
なんか
ちょっと
奇妙なことに 「ロック魂」 が奮い立ってきてしまいまして…
あの、台座に座ったデッカい鉄の茶碗みたいなヤツ、あれが響きわたる
♪ボォォォ…ン
なんか、胸の奥底、いや、心の奥底まで、響いてくるなぁ…
んで、リズムは刻まれ続ける
♪ポク、ポク、ポク…
これ
あれ⁈
で
♪ボォぉぉーン …っ
なんつうの、あれ⁈
鐘じゃなくて…
調べました
あの、台座に座ったデカい鉄の鐘、いや、お椀型の楽器…⁈
「鈴(りん)」
というらしいな
さて
「ノって来ちゃった⁈」
…ふふふ
これ 「不謹慎」⁈
いや、ぶっちゃけ、僕は無宗教である
ただし
まぁ、狡いって言われるかも知れませんが、日本古来よりの「伝統」や「風習」には ある種の畏敬の念を抱いてもいる
「この世の神秘」や「思想的世界観」や「業やらあの世」には積極的には興味はない
でも
母を亡くした父が「自然に、平穏に」いられるならば、心を鎮めてかしこまるし、また、おかしなようだが、法事が嫌いってわけではない
しかしながら
お坊さんが税金を免除されてるのに悪いことをして捕まったり、悪い噂話を聞いたりするとむっ…とはする
でも
「いにしえ」なる漠然とした、ある種の「大いなる流れ」のようなものを再発見したり、再認識、再確認するのには、うってつけ…であり、最高だと思う
で、僕はこともあろうに、母の三回忌の最中に、ふいに…
なんか、これって、「ロック」じゃねぇ⁈
と、はたと 感じたのだ
この「トランス感覚」 、かなり「サイケデリック」にして、いやいや、「シュルレアリスム」してね⁇
と
念仏って、日本語を極端なまでに「デフォルメ」していて、耳に入ってくる言葉の意味はほぼわからないでしょ⁈
なんつうのか、逆に、現実世界から「切り離され」いて「脈絡」がほぼ理解できない…っていうか
あれよ
ピカソか思わずキャンバスに新聞紙かなんか貼っちゃった…ってあれ
「パピエ・コレ」
って言うんだっけ⁇
〈ギター〉1913年
ううむ
完全なる「フィクション」の世界たる絵画のキャンバスに「現実世界の断片」たる「新聞紙」を貼り付けてしまった…と
つまり
「芸術」とは「人の手と感性」を通じて編み出されなくてはならない…って「既成概念」に、思わず、立ち止まってしまい…
あれ⁇
そもそも、なんで「美しい」と感じることが「こうでなくてはならない」ってなってんの⁇
と
で、「色や形」さらに「空間や秩序」にまで疑問が至った挙句、片っ端から「解体」「分解」してしまったのが「キュビズム」だと僕は解釈しとるけど…
なにが言いたいかっていうと
「念仏」と「儀式」ってさ
「気が狂ってしまうほどの懐疑の果て」に、ついに編み出された「形」であり、「到達点」だとすると…
なんだよ、随分と偉そうに崇高な皮をかぶってるけど、これって「懐疑主義の果ての果て」、逆に言えば「狂気の遺産」ってことなんじゃないの…⁈
なんなの、これ⁈
「あの世にこの世」
「永劫」
「業に徳」
「慈愛」
「仏」
「魂」
♪ポク、ポク、ポク、ポク…
♪ゴォぉぉぉぉぉ…ンっ
♪ナンミョウホウレンゲイキョウ、アノクタラサンビャクサンボダイ…
あら、なんか、「ヤバくね⁈」
これって、「逸脱の逸脱の逸脱」っていうか、「極限的破壊の遺産」っていうか
さらにぶっちゃければ
この世界観を誰が「正しい」なんて決められるっていうんじゃ⁇
ここはまだまだ「人間の足掻きの途中経過」だろ‼︎
…す
…すいません
決して、悪気はないのですが、なんか僕は 母の三回忌の読経の間中、奇妙なる「思索の旅」に出てしまいまして…
最後には
ジミ・ヘンドリックスの「エレクトリック・レディランド」のサウンドコラージュ、さらに、ビートルズの「ホワイトアルバム」のジョンの前衛の極み「レヴォリューションNo.9」の、あの「トランス感覚」に到達したわけなのであります
うおおおーっ‼︎
「哲学とロックとは同義じゃい〜‼︎」
「試行錯誤と悪あがき こそが宗教観であり、ロックじゃい〜‼︎」
♪ポク、ポク、ポク、ポク…
♪ナンミョウホウレンゲイキョウ アノクタラサンビャクサンボダイ…
♪ゴォぉぉぉぉぉぉぉ…んっ
か、かあさん
かあさんは今、「ロック楽浄土」におるんですね
そちらの居心地はいかがですか⁇
どうぞ、これからも我々を見守りください…
ってな感じで、僕は亡き母の三回忌を噛み締めたわけであります
なんとも言えない「トランス感覚」、「浮遊感」でありました
また
あの天井の高い本堂で、かしこまった身体で、嗅ぐ、あの…
「お香の香り」
が それをさらに引きたてるのであります
んんん
なんか、また「ロックバンド」やりたくなってきたわ
ギターは今でも1週間に一度は弾くようにしてるけど、もう「早く」は弾けない
せいぜいギターソロもジョージ・ハリスン的ニュアンス系ギターしか無理かなぁ…
(~_~;)
しかし
三回忌の、一歩ズレただけで、まさかの「芸術探訪」「ロック変貌」にはぶっ飛びましたわ
まぁ、「ロック」のジャンルとしては
「前衛」あるいは「プログレッシヴ」か…
いやいや
逆でしょ⁈
「超伝統系ロック」
になるのかなぁ⁈
んなわけないか^_^
あ
ちなみに「読経」されていたお坊さんは70過ぎの超大先輩でありました
^_^
御愛読感謝